「今の仕事を辞めてWebデザイナーに転職したい」「でも未経験から本当にできるの?」と不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
結論として、未経験からWebデザイナーへの転職は十分に可能です。ただし、闇雲に求人に応募しても書類選考すら通りません。ポートフォリオの準備、学習の進め方、求人の選び方など、押さえるべきポイントがあります。
この記事では、未経験からWebデザイナーに転職するための具体的なステップと、面接で評価されるポイントを整理しました。転職を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

未経験からWebデザイナーに転職するステップ
未経験からの転職は、以下の4つのステップで進めるのが効率的です。
ステップ1:スキルを身につける(3〜6ヶ月)
まず必要なスキルを習得します。最低限必要なのは以下の3つです。
- デザインの基礎知識(配色、レイアウト、タイポグラフィ)
- FigmaまたはPhotoshopの操作
- HTML/CSSの基本(コーディング)
独学の場合はProgateやドットインストールなどの無料・低コストの教材から始めるのが一般的です。スクールを利用する場合は3〜6ヶ月のカリキュラムが多く、カリキュラムに沿って効率的に学習を進められます。
どちらのルートでも、「手を動かす量」が上達のカギになります。知識をインプットしたら、必ず実際にデザインを作るアウトプットをセットで行いましょう。
ステップ2:ポートフォリオを作る
ポートフォリオは未経験転職の最大の武器です。5〜10作品を目安に、以下の要素を含めて制作しましょう。
- 制作物のスクリーンショットまたはURL
- 制作の目的・課題
- 使用ツール・技術
- 工夫したポイント
作品がない場合は、架空のクライアント案件を想定して作ったり、既存サイトのリデザインを行ったりすることでカバーできます。知人のお店やサービスのサイトを無料で作らせてもらうのも実践的でおすすめです。
ステップ3:求人に応募する
Webデザイナー転職に強い求人サイトを活用しましょう。
| 求人サイト | 特徴 |
|---|---|
| Green | IT・Web業界に特化。未経験歓迎の求人も多い |
| Wantedly | 企業の雰囲気や価値観で選べる。カジュアル面談からスタートできる |
| マイナビクリエイター | クリエイティブ職に特化した転職エージェント |
応募時は「未経験歓迎」「ポテンシャル採用」のキーワードが入っている求人を優先的にチェックしましょう。制作会社よりもインハウス(事業会社のWeb部門)のほうが、未経験者を採用するケースが多い傾向にあります。
ステップ4:面接でポートフォリオを見せる
面接では必ずポートフォリオを提示します。作品を見せるだけでなく、「なぜこのデザインにしたのか」「どんな課題を解決しようとしたのか」を言語化できるようにしておくことが重要です。転職に強いスクールを探している方は以下の記事が参考になります。



面接で評価されるポイント
未経験者の面接で企業が重視するのは、技術力よりも以下の点です。
| 評価ポイント | 具体的に見られること |
|---|---|
| ポートフォリオの質 | デザインの完成度、制作プロセスの説明力 |
| 転職動機の明確さ | なぜWebデザイナーになりたいのかの具体的な理由 |
| 学習に対する姿勢 | 独学・スクールでの学習履歴、自主制作物の量 |
| 前職の経験の活かし方 | 前職のスキルをデザイン業務にどう転用できるか |
前職がWebとは無関係でも、「営業職だったのでクライアント対応が得意です」「事務職で正確な作業が習慣化しています」など、前職のスキルをデザイン業務に結びつけてアピールすると好印象です。
未経験転職の現実|知っておくべきこと
年収は下がる可能性がある
未経験で入社する場合、年収は250〜300万円スタートになることが多いです。前職の年収が高い方にとっては一時的に収入が下がる覚悟が必要です。ただし、スキルが上がれば2〜3年で巻き返すことは十分可能です。
最初は雑務も多い
入社直後は、バナーの量産やデザインの修正作業など、地味な仕事が中心になることが多いです。これを「つまらない」と感じるのではなく、基礎を固めるための修行期間と捉えましょう。
年齢による難易度の違い
20代であればポテンシャル採用のチャンスが多く、転職のハードルは比較的低めです。30代は前職の経験やマネジメントスキルを武器にすれば十分に可能性があります。40代以上になると難易度は上がりますが、不可能ではありません。フリーランスとして独立するルートも選択肢に入れてみましょう。
「未経験歓迎」と書かれていても、全くの知識ゼロで採用されることは稀です。最低限のスキルとポートフォリオは必ず用意してから応募しましょう。


転職活動を有利に進めるコツ
副業から始めてみる
いきなり転職するのが不安な場合は、まず副業としてWebデザインの案件を受注してみるのがおすすめです。実際に仕事をしてみることで、「本当にこの仕事が合っているか」を判断できますし、実績がそのまま転職活動のアピール材料になります。
デザインコミュニティに参加する
オンラインのデザインコミュニティやSNSで他のデザイナーとつながっておくと、情報交換や求人紹介を受けられることがあります。厚生労働省のハロートレーニング(公共職業訓練)を活用すれば、無料でWebデザインを学べるケースもあります。
制作物のGitHub公開やブログでの発信
コーディングスキルをアピールするなら、制作したコードをGitHubに公開しておくと説得力が増します。また、学習過程をブログやSNSで発信しておくと、「この人は継続的に学んでいる」という印象を与えられます。IPA(情報処理推進機構)が公開しているIT人材に関する調査レポートも、業界理解を深める参考になります。
よくある質問(Q&A)
Q. 未経験からの転職活動はどのくらいの期間がかかる?
A. スキル習得に3〜6ヶ月、転職活動に1〜3ヶ月が一般的な目安です。合計で半年〜9ヶ月程度と見ておくとよいでしょう。
Q. 制作会社とインハウスデザイナー、どちらがおすすめ?
A. 未経験者にはインハウス(事業会社のWeb部門)がおすすめです。制作会社は即戦力を求める傾向が強いですが、インハウスは育成前提で採用してくれるケースが多いです。
Q. デザインスクールは通ったほうがいい?
A. 独学でモチベーションを維持できる方はスクール不要です。ただし「何から始めればいいかわからない」「効率よく学びたい」という方にはスクールが効果的です。転職サポート付きのスクールであれば、学習から転職まで一気通貫で進められます。
Q. 30代後半でも転職できる?
A. 可能ですが、20代と比較するとハードルは上がります。ポートフォリオの質を高めることに加えて、前職の経験(マネジメント、企画、営業など)を強みとしてアピールするのが効果的です。


まとめ:ポートフォリオさえ仕上げれば未経験でも転職できる
- スキル習得(3〜6ヶ月)→ ポートフォリオ制作 → 求人応募の順で進める
- ポートフォリオは5〜10作品を目安に、制作プロセスも含めて見せる
- 「未経験歓迎」「ポテンシャル採用」のキーワードで求人を探す
- インハウスデザイナーは未経験者に門戸が広い
- 前職の経験をデザイン業務に結びつけてアピールする
- 年収ダウンは一時的。2〜3年で十分に巻き返せる
未経験からのWebデザイナー転職は、正しいステップを踏めば決して無理な挑戦ではありません。まずはスキルの習得から始めて、ポートフォリオを充実させていきましょう。

