「未経験からWebデザイナーに転職したいけど、本当にできるのだろうか」――そんな不安を感じている方は少なくありません。結論から言えば、適切なスクールを選んでしっかり学べば、未経験からの転職は十分に実現可能です。
ただし、スクールによって転職支援の内容や手厚さには大きな差があります。ポートフォリオの添削、面接対策、求人紹介、卒業後のフォローまで含めて比較しないと、「スキルは身についたのに転職先が見つからない」という状況に陥ることも。
この記事では、転職を目的としたWebデザインスクールの選び方と、転職支援が充実しているスクールを紹介します。

転職目的でWebデザインスクールを選ぶ際の重要ポイント
転職支援の具体的な内容を確認する
「転職支援あり」と書いてあっても、実際の中身はスクールごとに異なります。確認しておきたいのは以下のような点です。
- ポートフォリオの制作サポート・添削があるか
- 履歴書・職務経歴書の添削対応があるか
- 模擬面接やキャリアカウンセリングが受けられるか
- 求人紹介や企業マッチングの仕組みがあるか
- 卒業後もサポートが継続するか
特にポートフォリオは採用選考で最も重視される要素の一つです。プロの目でフィードバックを受けられる環境があるかどうかは、転職の成否に直結します。
ポートフォリオの構成や見せ方を早めに知っておきたい方は、作品集の作り方を解説した本も参考になります。
カリキュラムが実務レベルに対応しているか
基礎的なHTMLやCSSだけを学んでも、実務で即戦力にはなりにくいのが現実です。Figma・Photoshopなどのデザインツール操作、レスポンシブデザイン、UI/UXの基本、さらにはJavaScriptの基礎まで含んだカリキュラムであれば、転職市場での評価が高まります。
記事執筆時点では、生成AIを活用したWebデザインワークフローをカリキュラムに取り入れるスクールも増えてきています。こうした最新トレンドへの対応力もチェックポイントの一つです。
受講形式と学習期間
働きながら転職準備をする場合は、夜間や休日に学べるオンラインスクールが現実的です。学習期間は3~6ヶ月が標準的で、短すぎるとスキルの定着が不十分になり、長すぎると転職活動のタイミングを逃すリスクがあります。
転職を成功させるためには、スキル習得と並行してポートフォリオの制作を進めることが重要です。カリキュラムの中にポートフォリオ制作の時間が含まれているスクールを優先的に検討しましょう。
転職支援が充実しているWebデザインスクール
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)
Web制作会社LIGとデジタルハリウッドがコラボしたスクールで、受講生の8割が社会人です。Webデザイナー専攻は6ヶ月間で495,000円(税込)。現役クリエイターによる直接指導と、LIGの制作現場のノウハウを活かした実践的なカリキュラムが特徴です。
転職支援としては、リスキリング補助金の対象講座があり、受講修了時に受講料の50%(上限40万円)、さらに転職成功時に追加で20%(上限16万円)の補助を受けられる制度を設けています。ポートフォリオ添削や就職サポートも充実しています。
ヒューマンアカデミー Webデザイン講座
全国に校舎を展開し、通学・オンライン・ブレンド型から学習スタイルを選べる大手スクールです。Webデザイナーコースの受講料は308,220円(税込・入学金55,000円含む)で、分割払いなら月々約4,000円からスタート可能です。
専門のキャリアカウンセラーが在籍しており、求人紹介から面接対策まで一貫した転職サポートを受けられます。教育訓練給付制度の対象講座でもあるため、条件を満たせば給付金を受け取ることも可能です。
DMM WEBCAMP
完全オンライン型のスクールで、未経験者向けのカリキュラムに定評があります。週2回のメンタリングやチャットサポートなど、学習を継続するための仕組みが整っています。副業からスタートして徐々にキャリアチェンジを目指す方にも向いています。
SHElikes(シーライクス)
女性専用のキャリアスクールで、Webデザインを含む45以上のスキルが定額で学び放題になります。入会金162,800円(税込)、スタンダードプランの月額は16,280円。Webデザイン以外にもマーケティングやライティングなど、複合的なスキルを身につけてキャリアチェンジを図りたい方に向いています。

未経験からの転職を成功させるためのステップ
ステップ1:スクールで基礎スキルを固める
まずは3~6ヶ月の受講期間で、HTML/CSS、デザインツール(Figma・Photoshopなど)、レスポンシブデザインの基礎を習得します。カリキュラムに沿って体系的に学ぶことで、独学では身につきにくい「正しい設計の考え方」が自然と身についていきます。
ステップ2:ポートフォリオを作り込む
ポートフォリオは転職活動の「名刺」です。スクールの課題作品だけでなく、架空のクライアントを想定したオリジナル作品を3~5点程度制作しておくと、面接での説得力が大きく変わります。
デザインの美しさだけでなく、「なぜこのデザインにしたのか」という意図を説明できるようにしておくことも重要です。
デザインの意図を言葉で説明するには、配置や余白、コントラストといった基本原則を本で押さえておくと役立ちます。
ステップ3:転職活動を本格化する
スクールの転職支援を活用しつつ、転職エージェントやWebデザイン系の求人サイトも並行して活用します。Web制作会社、事業会社のインハウスデザイナー、広告代理店のクリエイティブ部門など、応募先の選択肢は意外と幅広いです。
「未経験OK」の求人であっても、まったくの白紙で応募するのと、ポートフォリオを持って応募するのでは書類通過率に大きな差が出ます。スクール在学中からポートフォリオの準備を進めておきましょう。
転職活動で評価されるスキルセット
Webデザイナーとして転職する際に、採用側が注目するスキルをまとめます。
- デザインツール:Figma、Adobe Photoshop、Illustratorの操作スキル
- コーディング:HTML/CSSの基礎、レスポンシブ対応
- UI/UX:ユーザーの使いやすさを考えた設計力
- コミュニケーション:クライアントや開発チームとの連携力
- JavaScript/jQueryの基本操作ができると選考で有利になることが多い
すべてを完璧にする必要はありませんが、デザインとコーディングの両方ができる人材は転職市場での評価が高い傾向にあります。
コーディングの基礎を補強したい方は、HTMLとCSSの入門書を手元に置いて、ポートフォリオ制作と並行して学ぶ方法もあります。
給付金・補助金を活用して費用を抑える
転職を目的としたスクール受講では、以下の制度を活用できる可能性があります。
- 教育訓練給付制度:雇用保険の被保険者期間が1年以上(初回の場合)ある方が対象。受講料の20~70%が支給されます
- リスキリング支援事業:在職者がキャリアアップのために受講する場合、受講料の最大70%が補助されるケースがあります
どちらの制度も対象講座が限定されているため、スクールの無料相談で自分が対象になるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

よくある質問(Q&A)
Q. 30代後半や40代でも未経験からWebデザイナーに転職できますか?
年齢が上がるほど転職のハードルは高くなる傾向はありますが、不可能ではありません。特に、前職の経験(営業・企画・事務など)とWebデザインのスキルを掛け合わせたアピールができれば、差別化につながります。インハウスデザイナーなど、業界知識を活かせるポジションは狙い目です。
Q. Webデザイナーの年収はどれくらいですか?
未経験で転職した場合、初年度は年収300~350万円程度からのスタートが一般的です。経験を積んでUI/UXデザインやディレクション能力を身につけると、年収500万円以上も十分に目指せます。フリーランスとして独立すれば、さらに高い収入を得ている方もいます。
Q. 働きながらスクールに通えますか?
オンライン型のスクールであれば、仕事終わりや休日に学習を進められます。多くのスクールが社会人向けのカリキュラムを用意しており、週10~20時間程度の学習時間を確保できれば無理なく受講を続けられるでしょう。
転職活動の具体的なスケジュール感
Webデザイナーへの転職活動は、スクールの受講開始から内定獲得まで、おおよそ6~10ヶ月程度を見込んでおくのが現実的です。内訳としては、スクールでの学習期間が3~6ヶ月、ポートフォリオの仕上げに1~2ヶ月、転職活動に1~3ヶ月程度です。
転職活動を始めるタイミングとしては、ポートフォリオが「見せられる状態」になった段階がベストです。完璧を目指して時間をかけすぎると、求人の募集期間を逃してしまうこともあります。7~8割の完成度で活動を始め、選考のフィードバックを受けながら改善していくのが効率的なアプローチです。
なお、Web業界の求人は年間を通じて出ていますが、年度末の3~4月や下半期スタートの9~10月はやや増える傾向にあります。自分のスクール修了時期と合わせて計画を立てると、スムーズに転職活動を進められるでしょう。
まとめ
未経験からWebデザイナーへの転職を成功させるには、転職支援が充実したスクールを選ぶことが第一歩です。カリキュラムの内容、ポートフォリオ制作のサポート、求人紹介やキャリアカウンセリングの有無をしっかり比較して、自分に合ったスクールを見つけましょう。
給付金や補助金を活用すれば費用面の負担も軽減できます。まずは複数のスクールの無料相談に参加して、自分のキャリアプランに合った選択をしてみてください。

参考リンク:


